【12月5日 AFP】今週末のドイツ・ブンデスリーガ1部の試合では、金曜日に試合を行う最下位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が、指揮官が『決闘』と位置づけた1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)戦で勝利を収められるかが注目される。

 今季のドルトムントは、リーグでクラブ史上最悪の前半戦を送っており、前節フランクフルト(Eintracht Frankfurt)に0-2で敗れ、13節にして8敗目を喫したことで、ついに最下位へと転落した。

 ドルトムントはここまで勝ち点をわずかに11しか獲得できておらず、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、7位ホッフェンハイムとの試合でチームは気迫を示さなければならないと話し、メンバー変更も考えていると示唆した。

 クロップ監督は、「金曜の試合はうちにとって『決闘』だ。自分たちの根底にあるものを示さなくてはならない」と語った。

「今はこの状況下で誰が戦えるのかを見極めようとしている。メンバーもそれに合わせて選ぶつもりだ。確かに難しい時期ではあるが、チームはばらばらにはなっていないし、このピンチはより強く生まれ変わるための絶好の機会なんだ」

 ドルトムントはホッフェンハイム戦の4日後に、ホームで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)のRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)戦を控えている。

 すでにチャンピオンズリーグのグループ突破を確定させながらも、リーグで低迷が続いていることについて、クロップ監督は精神面に問題があると考えている。

 ここ数か月でドルトムントはハンブルガーSV(Hamburger SV)、ケルン(1. FC Cologne)、ハノーバー96(Hannover 96) 、フランクフルトなど、昨季であれば難なく退けることができた相手に苦杯をなめている。

 しかしホッフェンハイム戦では、負傷していたヤクブ・ブワシチコフスキ(Jakub Blaszczykowski)とマッツ・フンメルス(Mats Hummels)が戻ってくる。

 クラブのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)は、クロップ監督には2018年まで契約を全うしてもらうと話しており、解任の心配はほとんどない。

 2011年と2012年にリーグ連覇を果たし、2013年にはチームをチャンピオンズリーグ決勝に導いたクロップ監督は、自分にはドルトムントを苦境から脱出させる「責任がある」と話している。