【12月3日 AFP】台湾の馬英九(Ma Ying-jeou)総統は3日、統一地方選で大敗した責任を取り、与党・国民党(KuomintangKMT)の党主席を辞任すると表明した。

 2016年の次期総統選の行方を占う重要な指標と位置付けられた先月29日の台湾統一地方選で、国民党は惨敗を喫した。3日、テレビで生中継された党会合で、馬総統は深々と頭を下げて謝罪し、与党党首の座を辞する意向を表明した。

 台湾は総統の再選を1回までと定めている。馬総統の任期は2期目が終了する16年まで残っているが、党内での影響力は著しく低下すると観測筋はみている。

 馬氏の主席辞任で同党は、党の再編という難題に着手することになる。

 統一地方選直後に辞任した江宜樺(Jiang Yi-huah)行政院長(首相)の後任には、毛治国(Mao Chi-kuo)行政副院長が就任する。(c)AFP/Amber WANG