武装集団が採石場の作業員36人殺害、ケニア
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【12月2日 AFP】ケニア北東部のマンデラ(Mandera)近郊で2日、採石場の作業員が銃で武装したグループに襲われ少なくとも36人が死亡したと、警察とケニア赤十字(Kenya Red Cross)が明らかにした。
マンデラ近郊では近年、ソマリアの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」などの戦闘グループによる襲撃事件が相次いでいる。
警察や地元メディアによると、襲撃があったのは2日未明で、武装グループは作業員らが寝ていたテントを襲い、銃を乱射。続いてイスラム教徒でない作業員たちを引き離し、数人を斬首して殺害し、頭部に銃弾を撃ち込んで殺害した。前月に同じ地域で起きた襲撃事件でも、武装集団が同様の手口でバスの乗客ら28人を殺害している。
前日夜には、やはりソマリアとの国境に近いマンデラ近郊のワジール(Wajir)でも、武装集団が酒場に手りゅう弾を投げ込んで銃を乱射し、1人が死亡、12人が負傷する事件があったばかり。
警察の広報担当者は、2日の襲撃事件を認めたうえで、正確な死者数はおって公表すると語った。
警察高官によると、殺害された36人のほかに、拉致された作業員もいる可能性があるという。(c)AFP/Peter MARTELL