モスク襲撃で死者120人、怒った群衆が銃撃犯を殺害 ナイジェリア
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【11月29日 AFP】ナイジェリア北部最大の都市カノ(Kano)のグランドモスク(Grand Mosque)で28日、金曜礼拝の開始とほぼ同時に2人の自爆と武装集団による銃撃が発生し、少なくとも120人が死亡、270人が負傷した。
事件があったのは、同国のイスラム教聖職者で2番目に高位のカノ首長(Emir of Kano)ムハンマド・サヌシ2世(Muhammad Sanusi II)のモスク。ムハンマド・サヌシ2世は先週、武器を取ってイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」と戦うよう市民に呼びかけていた。
国家警察のエマニュエル・オジュク(Emmanuel Ojukwu)報道官はAFPの取材に、2人が続けざまに自爆した後、「武装集団が逃げようとした人たちに発砲した」と語った。
ナイジェリアでは数か月前から女の襲撃犯による事件が相次いでいるが、同報道官は自爆犯の性別は分かっていないと述べた。
同報道官によると銃撃犯の正確な人数も分かっていないが、直後の混乱の中で怒った群衆が銃撃者の4人を殺害した。市内の複数の目撃者によると4人は火を付けられたという。
同日、この攻撃より前に、北東部の都市マイドゥグリ(Maiduguri)でモスクへの爆弾攻撃が阻止されていた。マイドゥグリでは今月25日に女2人による自爆攻撃で45人以上が死亡している。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR