【11月28日 AFP】フランスの原子力発電所の近くを飛行する謎の無人機が相次いで見つかったことを受けて、仏当局はそのような無人機を発見し、阻止する方法の開発に着手した。当局者が27日、明らかにした。

 フランスでは今年10月19日以降、各地の原子力発電所の上空でおよそ20機の所属不明の無人機が目撃されている。イスラム過激主義への対応で警戒レベルが引き上げられている中、警察はこの無人機を操縦している人物に関する手掛かりを全くつかめていない。

 フランスの国防に関して首相を補佐し、大統領との連絡や各省庁間の調整を行う国防・安全保障事務総局(SGDSN)は声明で、フランス国立研究機構(ANR)に、無人機を発見して、阻止する方法の開発を委ねたと発表した。予算規模は100万ユーロ(約1億5000万円)。フランスは開発作業の成果を欧州各国と共有する方針。

 フランスの法律では、小型の民間無人機が原子力発電所などの施設から半径2.5キロ以内、高さ1000メートル以下の範囲に入ることが禁止されている。(c)AFP