エボラ出血熱のワクチン、第1相臨床試験で良好な結果
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【11月28日 AFP】エボラ出血熱のワクチンの第1相臨床試験で良好な結果が得られたとする研究報告が26日、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された。
臨床試験を行った米国立衛生研究所(National Institutes of Health、NIH)によると、健康な成人20人に高投与量あるいは低投与量のワクチンを投与し、全員にエボラワクチンの抗体が確認された。
このワクチンは、米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)が英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline、GSK)と共同で開発を進めている。
米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は開発中のワクチンについて、「感染拡大を終息させる上で一定の役割を果たす可能性があり、将来の大規模な流行を防ぐ上で非常に重要であることは明白」としている。
ただ、現場での使用が可能となるまでには、まだ長い道のりが待っている。米国立衛生研究所は、西アフリカで次の段階の臨床試験を行うためリベリア政府などと米国立アレルギー感染症研究所が活発に協議しているところだとしているが、大規模な臨床試験について発表されるのは、来年に入ってからになるとみられている。(c)AFP/Jean-Louis SANTINI