【11月26日 AFP】2013年11月にフィリピンを襲った史上最悪の台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)の混乱の中で行方不明となったペット犬と飼い主のフィリピン人女性が一年後に再会を果たした。飼い主のアイリン・メトランさん(34)が25日、AFPに語った。

 メトランさんが再会を果たしたのはバニー(Bunny)と名づけられた9歳の雑種犬。メトランさんと家族は、2013年11月の台風襲来前に飼い犬3匹を残して避難し、2日後に家に戻ると3匹中2匹は溺れ死んでいた。バニーだけは生き残っていたが、直後の混乱でメトランさんは退去を余儀なくさせられ、親戚に預けられたバニーは再び行方が分からなくなってしまった。

 メトランさんと夫は先月、レイテ(Leyte)島東部タクロバン(Tacloban)市でゴミ箱をあさっているやせ細った犬を見つけた。バニーだった。

 メトランさんは「バニーに似た汚い迷い犬を見たの。名前を呼んでみたらこっちに来て、抱っこして欲しいって甘えてきたわ」と再開の瞬間を振り返った。(c)AFP