【11月25日 AFP】(一部更新、写真追加)米ミズーリ(Missouri)州で今年8月、黒人青年マイケル・ブラウン(Michael Brown)さん(当時18)が白人警察官に射殺された事件で24日、大陪審が警官を不起訴とする判断を下したことを受け、事件の現場となったファーガソン(Ferguson)の街では同日夜、激怒した住民らが警察を銃撃したり、建物に放火したりするなど暴徒と化した。

 これまでにデモの参加者29人が逮捕されたが、デモの参加者、警察ともに死者は出ていない。

 大陪審の判断後に起きた爆発的な暴動に、警察は対処しきれていない。暴徒化したデモの参加者らはファーガソンの警官に対し発砲したり、投石したりした。現地時間午前2時30分(日本時間午後4時30分)の時点で、放火された12棟の建物が燃えている。

 ファーガソンが位置するセントルイス(St. Louis)郡警察のジョン・ベルマー(Jon Belmar)氏は、自らが数えただけで150発の発砲があったが警察は反撃せず、死者は出ていないと述べた。

 暴動が続いていることを受け、ミズーリ州のジェイ・ニクソン(Jay Nixon)州知事は治安回復のため州兵の追加動員を決定した。(c)AFP/Jennie MATTHEW