ペルーの海岸にアシカ500頭の死骸、養殖業者が毒殺か
このニュースをシェア
【11月24日 AFP】南米ペルー北部の海岸で23日、アシカ約500頭の死骸が見つかり、当局が調査を開始した。
ペルー環境警察が国営アンデス通信(Andina)に伝えたところによると、腐敗したアシカの死骸が見つかったのは首都リマ(Lima)の北400キロのサンタ(Santa)の海岸。見つかったアシカは成体だけでなく、子どもも含まれているという。
警察では、地元サマンコ(Samanco)の自治体から貝の養殖などに携わる漁業関係者らがアシカに毒を盛ったとの苦情を受け、捜査している。アシカは餌となる魚やホタテガイを求めて海岸近くまでやって来ることが多い。
現場の海岸では、公衆衛生的に害を及ぼす可能性があるとして、市当局者らが死骸の処理に追われている。
ペルーでは今月初めにも、さらに北部のピウラ(Piura)で、アシカ187頭やイルカ4頭、さらには複数のウミガメとペリカンの死骸が見つかっている。野生動物保護当局が死因などについて調査しているが、結果はまだ発表されていない。考えられる死因としては、病気や狩猟、漁の網に引っかかったり、プラスチックごみを食べたりした可能性がある。(c)AFP