【11月24日 AFP】アフガニスタン東部パクティカ(Paktika)州で23日午後5時(日本時間同日午後9時30分)ごろ、バレーボールの試合の最中に自爆攻撃が起き、約50人が死亡、60人以上が負傷した。死傷者には多くの子供も含まれている。2011年以降としては同国で最悪の死者数が出た攻撃となった。

 事件当時、地元の3チームによるトーナメント戦が行われており、数百人の観客が集まっていた。同州の副知事はAFPの取材に対し、自爆犯はオートバイに乗って来て、バレーボール試合の最中に自爆したと述べた。自爆攻撃に関して同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)からの犯行声明などは今のところ出ていない。

 米主導の北大西洋条約機構(NATO)の駐留部隊が段階的に縮小し、地元アフガニスタンの治安部隊が治安維持任務を引き継ぐ中で多数の死者を出した今回の攻撃は、9月に就任したばかりのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)アフガニスタン大統領に重大な課題を突きつけるものだ。

 23日にはアフガニスタンの下院が、2015年も引き続きNATO主導の部隊約1万2500人の駐留を認める安全保障協定を承認した。2014年末で終了する米主導の戦闘任務に代わる新たなNATOの作戦では、米軍による対テロ作戦と並行して、アフガン国軍の支援に重点が置かれることになっている。(c)AFP/Khan Mohammad