【11月23日 AFP】米ロサンゼルス市統合学区(Los Angeles Unified School District)は21日、教諭による児童虐待の被害者81人に総額1億3900万ドル(約164億円)の和解金を支払うことで合意に達したと発表した。弁護士らによると、この種の和解金としては史上最高額だという。

 30年以上にわたってロサンゼルス東部の小学校で教鞭を執っていたマーク・バーント(Mark Berndt)元教諭は、目隠しや猿ぐつわをした児童の顔にゴキブリを乗せたり、精液で満たしたスプーンを児童の口に近づけて写真を撮影したとして、児童にわいせつな行為を行った罪で2013年11月に禁錮25年の有罪判決を受けた。

 被害者らは民事訴訟を起こす方針も示し、既に陪審員の選任手続きも始まっていたが、和解金の支払いによる解決に応じ、民事訴訟は行われないことになった。

 ロサンゼルス市統合学区は先に、ミラモンテ小学校(Miramonte Elementary School)で同様の虐待を受けた60人以上に総額で3000万ドル(約35億円)を支払っている。(c)AFP