独で収監の「ロシアのスパイ夫婦」、妻のみ釈放・帰国
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【11月22日 AFP】20年以上にわたりロシアの情報機関の任務についていたとしてドイツで昨年、夫と共に有罪判決を受けて収監されていた「ロシアの女スパイ」(48)が、刑期満了を待たずに釈放された。ドイツの国内メディアが21日に報じた。
ドイツ通信(DPA)と週刊誌フォークス(Focus)が伝えたところによると、「ハイドラン・アンシュラク(Heidrun Anschlag)」という偽名でのみ知られている人物は、報道の2日前に釈放され、ロシアに帰国したという。「アンドレアス・アンシュラク(Andreas Anschlag)」という偽名で活動していた夫(53)は現在も収監中だという。
ドイツ南西部シュツットガルト(Stuttgart)の上級地方裁判所は2013年7月、夫に禁錮6年6月、妻に禁錮5年6月の判決を下していた。
フォークス誌は、妻の早期釈放はドイツとロシアの政府の間で情報部員の交換に関する合意が成立し、その一環として実現した可能性があると報じている。昨年、夫婦に判決が出た直後に、ロシア政府が欧米のためにスパイ活動を行っていたとして有罪判決を受けた受刑者1人と夫婦の交換を希望していると報道されたことがあった。(c)AFP