【11月21日 AFP】(一部更新)イスラエルの治安機関シンベト(Shin Bet)は20日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で、アビグドル・リーベルマン(Avigdor Lieberman)外相の暗殺を計画していたイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の構成員3人を逮捕したと発表した。

 シンベトの発表によると、拘束した容疑者らは、ヨルダン川西岸の入植地テコア(Tekoa)にあるリーベルマン外相宅を出入りする外相の車列に関する「事前の情報収集」を行っていたことに加え、外相の車両を狙うためロケットランチャーの調達を試みていたという。

 逮捕された3人は全員ヨルダン川西岸ノクディム(Nokdim)近郊の村ハルマラ(Harmala)在住とされる。シンベトは、軍や警察と実施した合同作戦で逮捕に至ったとしているが、逮捕の時期については言及していない。

 容疑者のうち1人は、今年7・8月にイスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を繰り返していた間に「リーベルマン外相の車列を襲撃する計画を立て始め」、「攻撃によってイスラエルに警告を与え、ガザ地区への攻撃を終わらせる」ことを狙っていたとされる。3容疑者はヨルダン川西岸の軍事法廷で、殺人と武器密輸を共謀した罪で「ここ数日のうちに」訴追されたという。(c)AFP