【11月20日 AFP】北朝鮮は20日、国連総会の委員会が同国の人権状況を非難する決議を採択したことに反発し、新たな核実験を実施せざるを得ないとけん制した。

 国連総会の第3委員会(人権)は18日、北朝鮮の人権侵害について「人道に対する罪」に当たるとして、国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)への付託を検討するよう国連安保理に促す決議案を賛成111か国、反対19か国、棄権55か国の賛成多数で採択した。

 これに対し北朝鮮外務省は、決議は「まやかし」だと主張する声明を発表。国際社会の中で北朝鮮に屈辱を与えようと先導していると米国を非難した。

 声明はさらに「米国によるこの攻撃ゆえに、わが国は新たな核実験の実施をこれ以上自制することはできなくなった」「わが国の軍事的抑止力は、米国の軍事介入や武装侵略の試みに対抗するため、際限なく強化されるだろう」と述べている。(c)AFP