イスラム国の人質斬首に関与の仏人、2人目を特定
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【11月20日 AFP】フランス当局は19日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による人質殺害の場面を写した動画に、顔を隠さずに写っていた2人目のフランス人を特定した。
米国人援助活動家ピーター・カッシグ(Peter Kassig)氏とシリア人の人質18人の「処刑」場面を写したこの動画には、複数の戦闘員が顔を覆わずに写っていた。仏検察当局は動画公開直後、その中からフランス人のマキシム・オシャール(Maxime Hauchard)容疑者(22)を特定していた。
仏検察当局は19日、動画に写る2人目のフランス人が、パリ(Paris)東郊シャンピニー・シュル・マルヌ(Champigny-sur-Marne)出身のミカエル・ドス・サントス(Mickael Dos Santos)容疑者(22)であることを示す「正確で一貫性のある証拠」があると発表した。
政府筋によると、「アブ・ウスマン(Abu Uthman)」の通称で呼ばれるポルトガル系フランス人のドス・サントス容疑者は、近隣に住む若者たちの過激派グループに所属していた。同グループからは数人が中東での戦闘に参加するために出国したとされ、同容疑者も2013年秋にシリアへ向かったとみられている。
同容疑者は10月、「フランスに住む全ての兄弟」に対し、イラクでフランス軍が実施するイスラム国に対する空爆への復讐として市民殺害を呼びかける動画を公開したことから、フランス情報当局によってその存在を認識されていた。(c)AFP/Fran BLANDY, Nicolas GAUDICHET