ワウリンカといざこざ解決したフェデラー、残る懸念は腰の故障
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【11月19日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)決勝を控えるスイスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は18日、腰の故障を抱えながらも、週末のフランス戦に出場する望みを捨てていないと話した。
また、多少のいざこざがあったスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)が、チームを支えてくれるはずだと期待を語った。
サッカーフランス・リーグ1に属するリール(Lille OSC)の本拠地スタッド・ピエール・モーロワ(Stade Pierre Mauroy)で行われる決勝に向けて、フェデラーとワウリンカは調整に臨んできたが、先日のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)準決勝での対戦が、歯車を狂わせた。
仏リール(Lille)で重要な試合を控える両選手の間には、何らかの「申し合わせ」があると思われていたが、この準決勝は3時間に及ぶ大混戦となり、最後は4-6、7-5、7-6でフェデラーが勝利した。
この試合の後、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)覇者のワウリンカはうちひしがれ、フェデラーは腰の痛みを再発、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との決勝を棄権する結果となった。
また、フェデラーを応援していたミルカ(Mirka)夫人が、第3セットの重要な場面でワウリンカに不適切な言葉を浴びせたとして、両選手の間には不穏な空気が漂っていた。
18日の会見で、両選手は口論があったことを認めながら、マスコミによって騒ぎが大きくなってしまったことを主張し、2008年の北京五輪で男子ダブルスを制したフェデラーとワウリンカの関係は元に戻ったと話した。
フェデラーは、「試合後に話し合った。すべて落ち着いている。僕らは大人だ」とし、「気持ちの面で難しい部分があったのではないかと思い、確認したかった。5-4か5-5で会場も盛り上がっている場面だった。とってもうるさかったからね」と説明した。
長年、史上最高のテニス選手であるフェデラーにとって、影の存在とみられてきたワウリンカもこれに同意している。
「特に言うことはないよ。マスコミのせいで大問題になるからね。僕らにとっては何でもなかった。5分で話は終わったし、次の大きな目標である週末のデビス杯に気持ちを切り替えた」