アマゾン森林伐採面積、10月に前年比450%増
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【11月18日 AFP】ブラジル領内のアマゾン(Amazon)川流域における森林伐採面積が、10月は前年比450%を超える勢いで急速に拡大したことが明らかになり、環境NGO「イマゾン(Imazon)」が17日、警告を発した。失われた森林面積はサッカー場2万4000面分に匹敵するという。
広大で他に類を見ないアマゾンの生態系の持続可能な開発を支援するイマゾンが運用する、森林伐採警告システム(Deforestation Alert System)によれば、ブラジルの法定アマゾン域9州で森林の全体または大部分が伐採されている皆伐地は、今年10月の時点で244平方キロに及んでいた。13年の10月には、皆伐地は43平方キロだった。森林伐採が拡大している土地の約60%は私有地、または権利のない農民が無断占拠している土地だという。
アマゾン盆地を覆う森林の消失を抑えることは、地球温暖化および気候変動対策にとって不可欠と考えられている。ブラジル当局は衛星画像を使い、森林伐採取り締まりのための監視を強化している。(c)AFP