米国の子ども30人に1人がホームレス経験
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【11月18日 AFP】米国の子どもの30人に1人、史上最多の250万人近くが昨年、ホームレス状態を経験したとする調査結果が17日発表された。
米国研究学会(American Institutes for Research、AIR)の報告によると、この記録的数字は、米国民の貧困率や価格の手ごろな住宅がないことなどを反映している。不況の余波、人種格差、ひとり親家庭での養育の難しさや、家庭内暴力など心の傷となる体験も要因となっている。
AIR傘下の全米家族ホームレス・センター(National Center on Family Homelessness)のカーメラ・デキャンディア(Carmela DeCandia)氏は「子どものホームレス状態が米国にまん延している。保護施設や近所の建物の地下、車中やキャンプ場、さらにもっと劣悪な環境で暮らすホームレスの子どもたちは、わが国の社会で最も人目につかず無視されている個人だ」と警鐘を鳴らしている。
米政府は、退役軍人のホームレス問題や恒常的なホームレス状態の人々の対策では進展を示しているが、定住場所のない子どもについては特に関心が払われていないと報告書は指摘している。米国勢調査局(US Census Bureau)の9月の発表によると、13年の米国の貧困率は前年比0.5%減の14.5%で、4530万人が貧困ライン以下で暮らしている。(c)AFP