マリ政府、577人の健康状態を監視 エボラ感染の恐れ
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【11月18日 AFP】西アフリカ・マリのウスマン・コネ(Ousmane Kone)保健・公衆衛生相は17日、訪問先のギニア国境に近い村で、エボラウイルスに感染した恐れがある577人の健康状態を監視していると明らかにした。監視対象者は16日時点の442人から100人以上増えた。
マリでは先月西部のカイ(Kayes)で2歳の女児がエボラで死亡したのに続き、首都バマコ(Bamako)でもギニア人のイマーム(イスラム教指導者)と、このイマームの治療に当たっていたマリ人の看護師がエボラ熱で死亡している。
さらにバマコにあるパスツール病院(Pasteur Clinic)にイマームの見舞いに訪れた友人1人がエボラとみられる病気で死亡し、同病院の医師1人もエボラ熱にかかって治療を受けている。
コネ保健相を伴って、死亡したイマームの家があるギニア国境に近いクルマル(Kouremale)村を訪れたマリのイブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領は、一線で活動している医療関係者らを前に「いっそう警戒してほしい。わが国は国境封鎖はしないが、手を洗っていない者、体温を測っていない者はマリに入国させない」と述べ、自らせっけんで手を洗い、体温を測定してみせた。(c)AFP