【11月17日 AFP】前週末の南欧は豪雨に見舞われ、14日深夜には仏南部で発生した洪水で5人が死亡、16日にはスイス・イタリア国境で土砂崩れに建物がのみ込まれ少なくとも4人が死亡した。

 土砂崩れが起きたスイス南部のティチーノ(Ticino)州では、小さな集合住宅が土砂にのみ込まれ、2人が死亡、1人が重傷を負った。国境を越えたイタリア側のマジョーレ湖(Lake Maggiore)湖畔では家屋1軒がのみ込まれ、年金暮らしの男性と孫娘の2人が死亡した。

 両国国境付近ではここ数週間にわたり雨が降り続き、たびたび土砂崩れが起きている。伊北西部リグリア(Liguria)では11月に入ってからの15日間で、例年の年間降水量と同程度の雨が降っている。

 また14日のフランスの洪水では、沈んだ橋に一家4人が乗った車がかかり、救急隊員が父親を引きずり出そうとしていた最中に、妻と2人の男児を乗せたままの車が氾濫した水で流された。(c)AFP/Nina LARSON and Angus MACKINNON in Rome