人質を斬首したイスラム国の「聖戦士ジョン」、空爆で負傷の情報
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【11月16日 AFP】(写真追加)英政府は15日、イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に拉致された欧米人の首を切って殺害したとみられている英国風の英語を話すイスラム国の構成員が、米軍主導の有志連合が行った空爆で負傷したもようだという報告を受けていることを明らかにした。
英大衆日曜紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)が伝えたところによると、この男はシリアとの国境に近いイラク西部カイム(Al-Qaim)の防空壕(ごう)として使われている場所で行われたイスラム国指導部の会議に出席していたところ、空爆を受けて負傷し、病院に運ばれたという。英外務省はこの報道の真偽については確認できていないとしている。
この空爆ではイスラム国の指揮官など約10人が死亡し、さらに約40人が負傷したとされている。同紙はこの空爆でイスラム国の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)師も負傷したと伝えている。当初バグダディ師がこの空爆で死亡したとのうわさが飛び交っていた。
英国人とみられることから元ビートルズ(Beatles)の故ジョン・レノン(John Lennon)さんにちなんで「ジハーディ・ジョン(Jihadi John、聖戦士ジョン)」と呼ばれるようになったこの男は、米国人記者ジェームズ・フォーリー(James Foley)氏とスティーブン・ソトロフ(Steven Sotloff)氏、援助団体関係者で英国人のデービッド・ヘインズ(David Haines)氏とアラン・ヘニング(Alan Henning)氏を殺害したとみられている。
この男はジャルマン・アル・ブリタニ(Jalman Al-Britani)という偽名を使っている。同紙は、同じ空爆の負傷者の治療にあたった看護師の発言として、負傷者の名簿の中には「ジャーナリストたちを殺害した人物」である「ジャルマン」という男の名前があったと伝えている。(c)AFP