シエラレオネでエボラに感染した医師が米に到着、費用は妻が負担
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【11月16日 AFP】シエラレオネでエボラウイルスに感染したマーティン・サリア(Martin Salia)医師が15日、治療を受けるためシエラレオネの首都フリータウン(Freetown)から空路で米ネブラスカ(Nebraska)州オマハ(Omaha)に到着した。
サリア医師は空港から救急車で米ネブラスカ大学医療センター(University of Nebraska Medical Center)に搬送され、隔離された。同病院でエボラ出血熱の治療を受けるのは3人目。医師らによるとサリア医師は「重症」で、これまでに同病院でエボラの治療を受け、既に退院している2人よりも悪い状態とみられるという。
シエラレオネ出身のサリア医師は米国の合法的居住者で、妻は米国人。エボラ患者の治療に当たるためシエラレオネに戻り、フリータウン市内の病院で勤務していた。米国務省の発表によると、サリア医師の妻が全費用を負担することに同意したことを受け、妻の要請に応じて米政府が米国への移送の便宜を図った。米CNNによると夫妻には数人の子どもがいる。
米国内ではこれまでに9人がエボラ熱の治療を受け、うちリベリア人男性1人が死亡している。西アフリカで猛威を振るっている今回の流行ではこれまでに1万5000人近くが感染し、5100人以上が死亡している。(c)AFP