【11月14日 AFP】パリ(Paris)近郊で13日、街中をうろついているトラが目撃され、警察と消防隊による大捜索が行われた。捜索は終日続いたが捕獲には至らず、夜になって捜索はいったん中断。当局は、近くの住民に外出を控えるよう勧告した。

 トラは13日朝、パリ東方約40キロ、ディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)のすぐ近くにある町モンテブラン(Montevrain)のスーパーマーケットの駐車場で、地元の女性が目撃し、当局に通報。さらに数人からも目撃情報が寄せられた。

 周辺には麻酔銃を装備した警察・消防隊100人以上とヘリコプター1機が動員され、パリ近郊セーヌエマルヌ(Seine-et-Marne)県一帯を1日がかりでくまなく捜索したが、トラを捕獲することはできなかった。

 町当局によると、モンテブランに近い雑木林周辺では、サッカー場の4~5倍の面積に相当する地域への立ち入りが制限されている。

 クリスチャン・ロバシュ(Christian Robache)町長によれば、体重70キロほどとみられているトラを見つけるため、警察は熱感知カメラを使用。クマなど大型動物の追跡用に訓練された犬1匹も投入されたが、日が暮れたため翌朝まで捜索を中断した。

 警察筋によれば、林の中で動物の足跡が発見され、専門家によってトラのものと確認された。トラがどこからやって来たのかは分かっていない。(c)AFP/Valentin BONTEMPS, Francois BECKER