【11月12日 AFP】英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」が、ボーカルのミック・ジャガー(Mick Jagger)さんの恋人の自殺を理由に中止したツアーをめぐり、約14億円の保険金給付を拒否した保険会社と、法廷闘争を繰り広げている。

 ジャガーさんの交際相手だったローレン・スコット(L'Wren Scott)さんは今年3月、ニューヨーク(New York)の自宅マンションで首をつって自殺。悲しみに暮れたジャガーさんは、オーストラリアとニュージーランドでのツアーをキャンセルした。ストーンズは現在、振り替え公演を行っている。この法廷闘争は、米西部ユタ(Utah)州の裁判所に提出された裁判関連の書類から明らかになった。

 ストーンズ側は、スコットさんを含むメンバーの愛する人の「突然、かつ予見不可能」な死が原因でツアーがキャンセルされたことは保険の適用範囲内だとして、保険会社に1268万9833ドル(約14億7000万円)を請求している。

 一方、裁判資料によると保険会社は、「自殺はスコットさんの意図的な行為であり、当事者が制御することができない不測の事態だったとはいえない」と主張。保険金の支払いを拒否している。(c)AFP