【11月10日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で9日、独立の是非を問う非公式の住民投票が、中央政府の反対を押し切り実施された。投票には約200万人が参加し、初期の開票結果によると賛成票は80%を超えている。

 投票での質問は2段階になっており、1つ目は「国としてのカタルーニャを望みますか」という質問で、これに賛成と答えた場合は2つ目の「その国が独立国家であることを望みますか」という問いに答える形になっている。

 同自治州のホアナ・オルテガ(Joana Ortega)副首相は記者会見で、これまでに約204万票が開票され、うち80.7%に当たる約165万票が両方の質問に賛成を投じたと発表。1つ目の質問に賛成、2つ目の質問に反対を投じた人は10%強(約20万7000人)で、両方の質問に反対を投じた人は4.5%(約9万3000人)だったという。

 投票についてはスペイン中央政府が強硬に反対し、憲法裁判所の投票の差し止め命令が出ているなかで、非公式な形式で実施された。(c)AFP