【11月7日 AFP】パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州の州都クエッタ(Quetta)で、強姦未遂の被害に遭ったとみられる6歳の少女の絞殺遺体がごみ集積場の近くで発見され、警察が捜査している。

 被害に遭ったのは、少数民族ハザラ(Hazara)人でパキスタン軍施設に勤務する造園業者を父に持つサハル・バトゥール(Sahar Batool)ちゃん(6)。クエッタ市警察当局によると、遺体は先月29日、クエッタにある自宅近くのごみ集積場のそばに遺棄されているのが見つかった。

 ロープで首を絞められたサハルちゃんの体には、犯人が強姦を試みた際についたと思われるあざや傷が多数残っていたという。警察は現在、複数の容疑者を取り調べているという。

 バルチスタン州では近年、シーア派(Shiite)のイスラム教徒が多数を占めるハザラ人が、主にスンニ派過激派集団によるとみられる宗派間の暴力の標的とされている。サハルちゃんの母親は、個人的に恨みを買う心当たりはないとAFPに語っている。(c)AFP