【11月7日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がイランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師に宛てて極秘の書簡を送り、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」との戦いで協力する可能性を論じるとともに、核開発問題での包括合意を条件として提示していたと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が6日報じた。

 WSJ紙が「問題の書簡について状況報告を受けた人々」の話として伝えたところによると、オバマ大統領はイスラム国は米・イランの「共通の戦い」だと指摘。その上で、いかなる協力も、今月24日に交渉期限を迎えるイラン核協議で包括合意に達せるかどうかにかかっていると強調したという。

 WSJ紙によれば、オバマ大統領がハメネイ師に書簡を送るのはこれが4通目。ハメネイ師からの返信は1度もないという。

 ジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)大統領報道官は、報道内容を否定も肯定もせず、「大統領と各国指導者との個人的なやりとりに関してコメントする立場にはない」とのみ述べた。(c)AFP