【11月7日 AFP】サッカーイングランド代表のロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督は6日、英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の試合が開催されることについて、ピッチへの影響から歓迎しない姿勢を示した。

 ウェンブリー・スタジアムでは、9月と10月にNFLの試合が行われ、9日にはダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)対ジャクソンビル・ジャガーズ(Jacksonville Jaguars)の試合が控えている。

 イングランド代表は欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選のスロベニア戦を15日に控えており、ホジソン監督はスタジアムのスケジュールに難色を示している。

 ホジソン監督は、ウェンブリー・スタジアムで行われた記者会見で集まった報道陣に対し、「諸君は、私から『素晴らしい、喜ばしい、よくやった』という言葉は引き出せないだろう」と述べた。

「現実問題として、試合までの時間は限られている」

「残念ながら、ピッチは最高の状態になるとは考えられず、そのことについて、われわれは皆、不満を持っている」

「整備は、きちんと行われるだろう。この問題の責任者は、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)のエイドリアン・ベビントン(Adrian Bevington)氏で、良い解決法が見つかると信じている」

「しかし現時点では、正直なところ、NFLの試合について賛否を問われれば、私は否定的だと答えるよ」

 2007年以降、NFLの試合がウェンブリー・スタジアムで行われるのは、9日の試合で通算11回目となり、来季は再び3試合が予定されている。

 英NFLの担当者は先日、ウェンブリーを本拠地とするNFLの球団を創設する計画が具体的に進んでいることを明らかにした。

 ウェンブリーの業務執行取締役を務めるロジャー・マスリン(Roger Maslin)氏は昨年、同スタジアムでNFLの試合を1シーズン8回行うことについて、「揺るぎない自信」をみせていた。

 全面改装され、2007年に再オープンしたウェンブリーは、FAが所有している。

 ウェンブリーでは、イングランド代表の試合のほかにFAカップ(FA Cup)決勝、リーグ杯(League Cup)決勝、そしてイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のプレーオフ決勝などが行われている。

 また、ラグビーの試合やリーグ戦、ボクシング、そしてコンサートなどにも使用されている。(c)AFP