【11月6日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は5日、人種差別発言で欧州サッカー連盟(UEFA)から活動停止処分を言い渡されているイタリアサッカー連盟(Italian Football Federation、FIGC)のカルロ・タベッキオ(Carlo Tavecchio)会長に対し、さらなる処分を科した。

 UEFAから欧州での6か月間の活動停止処分を科されていたタベッキオ会長だが、FIFAからの通達により処分の適用範囲は世界中となった。

 71歳のタベッキオ会長に対する処分について、FIFAは「どのような差別であっても、FIFAの姿勢は明確である」とコメントしている。

 タベッキオ会長は7月、公の席で「昔バナナを食べていた『オプティ・ポバ(Opti Poba)』が、突然ラツィオ(SS Lazio)の先発になる」と発言していた。

 これは、ユベントス(Juventus)でプレーするフランス代表のポール・ポグバ(Paul Pogba)を標的にしたものであるとみられており、イタリア国内で議論を呼んだ。

 UEFAが下した処分の適用範囲を拡大することに決めたFIFAの規律委員会は、「タベッキオ氏は2014年10月7日からの6か月間、FIFAのいかなる役職にも就くことはできない」と声明を出している。

「処分が終われば、タベッキオ氏は5月末に予定されているFIFAの総会に出席することができる」

(c)AFP