【11月5日 AFP】韓国紙・中央日報(Joongang Ilbo)は5日、情報筋の話として、北朝鮮がウラン濃縮施設内にある新たな濃縮プラントの稼働を開始したと報じた。

 同紙は北朝鮮に関する情報を扱う高官の話として「韓国と米国の情報当局が使用している赤外線カメラが、新たなプラントのガス遠心分離機が稼働を開始した際に発生した熱を感知した」と伝えた。北朝鮮の寧辺(Yongbyon)にある核複合施設内で12年に開始された新たな施設の建設が完了し、最近稼働を開始したという。

 米シンクタンクの科学国際安全保障研究所(Institute for Science and International SecurityISIS)は8月、寧辺を捉えた人工衛星画像から、北朝鮮が同施設内の遠心分離プラントの稼働を継続しているものと推測されるとする見解を発表していた。このプラントについて、北朝鮮は建設中の軽水炉のための低濃縮ウランを生産するものだと発表しているが、専門家らは兵器級ウランの生産が最終目標ではないかと推測している。(c)AFP