ジャコメッティ作品など高額落札、総額で過去最高 米サザビーズ
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【11月5日 AFP】米ニューヨーク(New York)で4日、競売大手サザビーズ(Sothebys)が開催したオークションで、スイス出身の芸術家アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)のブロンズ彫刻「Chariot」が1億100万ドル(約115億円)で落札された。落札者については明らかにされていない。同日のオークションでは、落札総額でサザビースの過去最高を記録している。
「Chariot」は、1950年に制作された女神を題材とした作品で、戦後アート界にとっての希望の光となったと考えられている。サザビーズはモダンアートにおいて最も影響力のある作品の一つと評価した。
ジャコメッティ作品では、サザビーズが2010年に開催したオークションで落札された「歩く男(L'homme qui marche I)」の1億430万ドル(約119億円)がこれまで最高の落札価格となっている。
オークションにはイタリア出身の芸術家アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani)の彫刻作品「Tete」も出品され、予想落札価格を超える7070万ドル(約81億円)で落札された。モディリアニ作品の落札価格としては史上最高額だという。
「Tete」は、モディリアニがパリ(Paris)市内の工事現場から拾い集めた石を彫って作られた作品。1911年~1912年年にかけて、モディリアニは同様の作品を複数手掛けている。
今回のオークションでは、落札総額が4億2200万ドル(約482億円)を超え、サザビーズ主催のオークションとしては史上最高額を記録した。(c)AFP