【11月5日 AFP】韓国は4日、中韓軍事交流の一環として来週、中国で予定されている航空ショーに超音速練習機を派遣する計画を取りやめた。米国から圧力があったとしている。

 韓国国防省の報道官によると、韓国空軍は11日から16日まで中国南部の広東(Guangdong)省南部・珠海(Zhuhai)市で行われる航空ショーに超音速練習機T-50を派遣する予定だった。しかし直前に同盟国の米国と協議した結果、計画は中止された。

 報道官はT-50練習機に使用されている中核技術は米国のものだと説明したうえで「米国が重要な軍事技術の輸出に関わる法律を検証した結果、中国での航空ショーへの参加を中止する決定を下した。韓国は(米国と)相互防衛条約を結んでおり、一部の軍事関連の決定については米国の同意を得る必要がある」と述べた。

 T-50練習機は韓国初の国産超音速機で、韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research InstituteKARI)と米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が共同開発した。(c)AFP