【11月4日 AFP】映画『ダークナイト(Dark Knight)』などで主役を演じた英俳優クリスチャン・ベイル(Christian Bale)が、米アップル(Apple)の共同創設者、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の伝記映画への出演を辞退したと、業界メディアが3日、報じた。

 業界誌バラエティ(Variety)によると、ベイルは、映画『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』のダニー・ボイル(Danny Boyle)監督と役について話し合ったが、合意に至らなかったという。この役を辞退した俳優は、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)に続き2人目。

 エンターテインメント情報誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)が情報筋の話として報じたところによると、米アカデミー賞(Academy Aqwards)受賞俳優のベイルは、この役について心の葛藤があったが、単に自分には向かないとの結論に達したという。

 アカデミー賞の受賞歴がある脚本家のアーロン・ソーキン(Aaron Sorkin)は先月、ベイルが役に選ばれたと発表し、ブルームバーグテレビジョン(Bloomberg Television)に対し、「われわれは、ある年齢の範囲内にいる俳優の中で最高の人物が必要だ。それが、クリス(チャン)・ベイルだ」と語っていた。

 またバラエティによると、アップル共同創設者のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏役での出演に、制作を手掛けるソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)は米コメディー俳優のセス・ローゲン(Seth Rogen)と話し合いを行っているという。(c)AFP