【11月4日 AFP】米軍の最新鋭戦闘機、F35統合打撃戦闘機(Joint Strike FighterJSF)が3日、初めて空母に着艦した。当局者らはF35開発の一つの節目となる成果だとしている。

 米海軍の声明によると、F35は米カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)沖で、空母ニミッツ(USS Nimitz)の甲板に張られたアレスティングワイヤにテールフックを引っ掛けて着艦した。

 F35には通常離着陸型のA型、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)型のB型、空母搭載型のC型の3モデルがあり、3日に着艦したのはC型。着艦を成功させたテストパイロットのトニー・ウィルソン(Tony Wilson)中佐は「今日はF35Cの開発における節目だ」と語った。

 当局者らは、今回の着艦は約2週間の日程で行われる海上試験飛行の一環として行われたもので、2018年に始まる予定の海軍のF35配備に向けた道を開くものだとしている。

 F35は米国史上最大の費用をかけて開発が進められている兵器だが、これまで度重なる技術的問題に見舞われ、開発費も予定を大幅に超えている。だが米国防総省は、空母への着艦が成功したことにより開発計画は大きく一歩前に進んだとしている。(c)AFP