【11月3日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、国内リーグでの不振から脱却するために、ホームでガラタサライ(Galatasaray)を迎え撃つ4日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)で勝利を収め、決勝トーナメント進出を確定させてチームに弾みをつけたいと考えている。

 グループDのドルトムントは、今季の欧州チャンピオンズリーグで1試合平均3得点を記録しており、グループリーグ3連勝で勝ち点を9に伸ばし、アーセナル(Arsenal)を抑えてグループ首位に立っている。

 ドルトムントはホームでアーセナルに2-0、アウェーでRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)に3-0、そしてガダラサライを4-0で破っており、次戦で4連勝を果たせば決勝トーナメント進出が決まる。

 2012-13シーズンの欧州チャンピオンズリーグで準優勝のドルトムントは、今大会での快進撃とは対照的に、ブンデスリーガでは降格圏内の17位と低迷しており、クラブ史上最悪のスタートを切っている。

 1日に敵地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で行われたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦では1-2で敗れ、ドルトムントはリーグ戦5連敗を喫した。

 シーズンのほぼ3分の1を消化した現在、ドルトムントは来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権が獲得できる3位と勝ち点10差以上をつけられている。

 そしてドルトムントの状況はさらに悪化しており、主将のマッツ・フンメルス(Mats Hummels)がバイエルン戦で足首を痛め、ガラタサライ戦を欠場する見込みとなっている。

 フンメルスの代わりに先発出場し、4バックの一角を務めるのはバイエルン戦に出場したネヴェン・スボティッチ(Neven Subotic)になるとみられている。

 セルビア代表のスボティッチは、なんとしてもガラタサライから勝ち点3を獲得し、9日に行われるリーグ3位のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)戦に弾みをつけたいしている。

 スボティッチはバイエルン戦でロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)に得点を許すミスを犯し、フランク・リベリ(Franck Ribery)に対するペナルティーエリア内のファウルで、アリエン・ロッベン(Arjen Robben)に決勝のPKを献上したという2つの失態から名誉挽回を図る必要がある。

 スボティッチは、「次の試合は、自分たちがうまくできることを示す機会になる」と語った。

「ブンデスリーガでは、自分が2つのミスを犯してバイエルンに敗れてしまった」

「ホームでのボルシア・メンヘングラッドバッハ戦は、チームの自尊心を取り戻す必要があるし、前を向いて試合に臨む」

 一方、トルコ1部リーグで首位に立ちながらも、チャンピオンズリーグではグループDの最下位に沈んでいるガラタサライは、先週のイスタンブールBBSK(Istanbul Basaksehir)戦では今季3度目の4失点を喫し、試合も0-4で敗れたものの、10月31日に行われたカジムパシャ(Kasimpasa SK)との試合では2-1で勝利している。

 クラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督が指揮を執るガラタサライは、ドイツで5勝5敗3分けの成績を残している。

 しかし、トルコの強豪ガラタサライは、3試合を終えて勝ち点1にとどまっており、ドルトムント戦ではなんとしても勝利を収め、決勝トーナメント進出にわずかな望みを残したいところだ。(c)AFP