女子テニスのボズニアツキ、NYマラソンを完走
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【11月3日 AFP】女子テニスのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が2日、第45回ニューヨークシティマラソン(New York City Marathon 2014)で完走した。
大会に向けて夜間もトレーニングを行い、前日の夜はスポーツイベントにも出席していた24歳のボズニアツキは、「マラソンの前に、普通はやらないことをすべてしたの。3日前にはハロウィーンパーティーに行って、帰宅したのは午前4時頃だった」と語った。
「本当に忙しかった。昨晩はNHLのニューヨーク・レンジャーズ(New York Rangers)の試合を観戦し、夕食の時間もなかった。炭水化物をたくさん取るつもりだったけれど、その時間もほとんどなかった」
3時間27分で完走したボズニアツキは、それでもフィニッシュラインまでの最後の数メートルを全力で走るエネルギーは十分残っていたと話している。
目標タイムを3時間30分に設定していたボズニアツキは、「信じられない」と語った。
「やり遂げて満足しているし、誇りに思っている。ニューヨークシティマラソンを走り切り、記念のメダルも受け取ったわ。しかも、好タイムで完走できたので、本当に嬉しい」
「これほどハードなことに挑戦したことはなかった。肉体的には、これまでで一番きつかった。本当につらかったけど、走り続けるしかなかった」
元世界ランク1位のボズニアツキは、今大会のタイムでボストン・マラソン(Boston Marathon)の出場資格を獲得しているが、2度目のマラソンを走るのは数年後になると明かしている。
「これから数年間はマラソンに出る予定はないけれど、また別の機会に挑戦するつもり」
マラソンと5時間に及ぶテニスの試合との比較を尋ねられると、ボズニアツキは、42.195キロメートルを走るほうが格段に難しいとの見解を示した。
「まったく別次元だわ。マラソンとはどういうものなのか、まったく理解していなかった」
「テニスでコートに立つ時は、何を予測すればいいのかきちんと分かっているけれど、マラソンではゴールにたどり着くまで、ほかの人たちと一緒に一歩を踏み出さなくてはならないということを分かっていただけでした」
ボズニアツキは、フィニッシュラインでテニス界の親友であるセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に出迎えられた。
セレーナはツイッター(Twitter)で、「マラソンを走り終えた人は、みんな泣くものなの?あなたを誇りに思うわ、カロ。@CaroWozniacki #nymarathon」と投稿している。
キッズランナー育成のためのプログラムに8万ドル(約900万円)以上を寄付したボズニアツキは、セレーナも「たくさん」チャリティーに寄付したと述べたが、具体的な金額については明かさなかった。(c)AFP