【10月29日 AFP】イスラエルの裁判所は28日、強姦(ごうかん)罪、強制わいせつ罪、近親相姦罪など複数の性犯罪で、一夫多妻制のカルト教団の指導者、ゴエル・ラツォン(Goel Ratzon)被告(64)に禁錮30年の判決を言い渡した。ラツォン被告の弁護士は、判決を精査した上で上訴するかどうかを検討すると述べた。

 ラツォン被告は2010年、自分の妻とみなす21人の女性と、その間に生まれた38人の子どもたちを奴隷化し、性的に虐待していた容疑で逮捕された。被告は正式な婚姻は一度もしていない。

 ラツォン被告の評決は先月言い渡され、女性と少女の6人に対する複数の強姦罪や性犯罪で有罪となったが、奴隷化の罪については無罪となった。(c)AFP