【10月29日 AFP】米国内で初めてエボラ出血熱と診断され今月8日に死亡したリベリア人男性の治療に当たった際にエボラウイルスに感染し、入院して治療を受けていた2人目の看護師、アンバー・ビンソン(Amber Vinson)さん(29)が28日、退院した。

 入院していた米ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)のエモリー大学病院(Emory University Hospital)で記者会見したビンソンさんは、「健康を取り戻せたことを本当にうれしく思っています。そして何よりも、神様に感謝しています」と語った。

 治療を担当した医療チームのメンバーらに囲まれて元気な姿を見せたビンソンさんは、時折涙を拭いながら笑顔で記者会見に臨み、ビンソンさんの治療に当たった医師が治療について説明した。

 ビンソンさんは家族やテキサス、ジョージア両州の医療チームへの感謝の言葉を述べるとともに、国外で猛威を振るっているエボラ熱の収束に向けた努力の継続を訴えた。

 ビンソンさんの同僚で、男性の治療中に米国内で初めてエボラウイルスに感染した看護師のニーナ・ファム(Nina Pham)さん(26)も、米メリーランド(Maryland)州ベセスダ(Bethesda)の米国立衛生研究所臨床センター(National Institutes of Health Clinical Center)で入院治療を受けて回復し、24日に退院している。(c)AFP/Kerry SHERIDAN