【10月28日 AFP】メキシコ南部ゲレロ(Guerrero)州イグアラ(Iguala)で9月下旬に学生6人が殺害され、43人が行方不明となっている事件で、現地検察当局は28日、地中に多数の遺体が埋まっていた場所を新たに発見したと発表した。現場は学生たちが失踪したイグアラから近い町コクラ(Cocula)だという。

 これまでにもイグアラ周辺で38遺体が埋まった場所が発見されている。しかし28遺体の検査を終えた段階では、失踪した学生の遺体は含まれていない。

 一方、ヘスス・ムリジョ・カラム(Jesus Murillo Karam)連邦検察庁長官によると、学生たちの失踪に直接関与した容疑で麻薬密売組織「ゲレロス・ウニドス(Guerreros Unidos)」のメンバー2人が27日、逮捕された。警察は同組織のメンバー4人を拘束したが、このうち2人の関与が疑われている。教員養成大学の男子学生43人の失踪に関連するこれまでの逮捕者は計56人に上っている。(c)AFP