【10月28日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、先週第1子が誕生したことで、すでに「ナンバーワン」を獲得した気分となり、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と今季終了時の世界ランク1位を争うことは、ぜいたくな課題に過ぎないとしている。

 27歳のジョコビッチは、27日開幕したパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2014)に大会覇者として臨むが、これまでの輝かしいキャリアに新たな素晴らしい偉業を刻む好調ぶりを見せているフェデラーの追撃に遭っている。

 両選手は、フランスの首都パリ(Paris)で行われる今大会に続き、英ロンドン(London)で開催されるATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)で合計2500ポイント獲得を目指し、プレーにすべてを懸ける。

 しかしながら、すっかり穏やかな状態となったジョコビッチは、人生で最高の瞬間は父親になったことだと語り、テニスは最優先であるとしながらも、今は唯一の重要事項ではないとしている。

 ジョコビッチは、エレナ(Jelena)夫人との間にステファン(Stefan)と名付けられた男の子が生まれたことについて、「正直なところ、先週父親になり、すでにナンバーワンを獲得したような気持ちだよ」と語った。

 28日の初戦で、ドイツのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)と対戦するジョコビッチは、「子供が生まれたことは、自分の人生で最も重要なことだ。テニスに関しては、現段階ではロジャーが絶好調だね。彼は全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)前の大会でも、優勝した上海マスターズ(2014 Shanghai Rolex Masters)の準決勝で対戦した試合も素晴らしいプレーを見せていたし、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2014)でもタイトルを取ったばかりだ」とつけ加えている。

「彼はランキングで差を縮めてきているから、世界ランク1位を争う意欲を高めていることは間違いない。それは、明らかなことだ」

「もちろん、僕たち二人にとって、世界1位でシーズンを終えることが一番のゴールだし、大きな目標だ。彼は国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2014)決勝も控えているけど、同時にナンバーワンの座を目指してくるのは確実だよ」

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