【10月28日 AFP】米国防総省は、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対する戦費を1日当たり830万ドル(約9億円)へ上方修正した。

 国防総省のビル・アーバン(Bill Urban)報道官は、対イスラム国の空爆作戦を開始した8月8日以降、米国と同国が主導する有志連合の航空機による攻撃回数は約6600回に上り、その費用は5億8000万ドル(約630億円)に達したと説明した。

 これまで国防総省は、対イスラム国戦費を1日当たり700万ドル(約7億5000万円)と見積もっていた。

 同省関係者によると、対イスラム国戦費の上方修正は空爆の頻度と、これにともなう空軍機出動回数の増加を反映したものだという。

 9月29日に発表された米戦略・予算評価センター(Center for Strategic and Budgetary AssessmentsCSBA)のトッド・ハリソン(Todd Harrison)氏の調査報告書は、対イスラム国の年間戦費を24億ドル(約2600億円)から38億ドル(約4100億円)としているが、イスラム国への空爆が拡大された場合、費用は42億ドル(約4500億円)から68億ドル(約7300億円)に上る、と見積もっている。(c)AFP