【10月27日 AFP】イタリア最高裁は24日、脱税の罪に問われた「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の創業者、ドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)の両被告に対し、一、二審の有罪判決を破棄し、無罪を言い渡した。

「ドルチェ&ガッバーナ」はプレスリリースで「最高裁は、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナが無罪と判断した」と発表した。またドメニコとステファノの2人も声明で「私たちは常に誠実にやってきました。最高裁の判決を非常に誇らしく思います。イタリア万歳!」とコメントした。

 米歌手のビヨンセ(Beyonce)やマドンナ(Madonna)など数々の著名人を顧客に持つ2人は、2004年と2005年にルクセンブルクにあるペーパーカンパニー「Gado」を利用し、10億ユーロ(約1370億円)を脱税したとして起訴されていた。

 2013年6月の一審で裁判所は、2億ユーロ(約270億円)についてのみ関連性があるとし、2人に禁錮1年8月の有罪判決を言い渡した。2人は控訴したが、今年4月の2審でも禁錮1年6月の有罪判決を言い渡され上告していた。

 伊メディアの報道によるとイタリア最高裁は24日、検察側の言い分は「事実無根」であるとして有罪判決を破棄した。(c)AFP