【10月27日 AFP】(記事更新)サッカー南アフリカ代表で主将を務めるGKのセンゾ・メイワ(Senzo Meyiwa)選手が26日、ヨハネスブルク(Johannesburg)近郊で銃撃されて死亡した。警察がAFPに伝えた。

 メイワ選手が所属する南アフリカ・プレミアサッカーリーグのオーランド・パイレーツ(Orlando Pirates)は、その死を「国にとっての損失」としている。

 警察によると、27歳のメイワ選手はヨハネスブルクから南へ30キロに位置するヴォスルーラス(Vosloorus)の住宅で銃撃され、病院で死亡を宣告されたという。

 事件は現地時間午後8時頃に起き、メイワ選手を含む7人がいた住宅内に容疑者2人が入り込み、もう1人がその外にいたという。動機については不明とされている。

 南ア警察の担当者は、「短い言い争いの後、センゾ・メイワが銃撃された。3人の容疑者は歩いて逃げた。逮捕につながる情報には懸賞金15万ランド(148万円)を支払う」としている。

 しかしながら警察は、携帯電話をきっかけに口論が起きたとの報道についてはコメントしていない。

 同国で人気を誇るクラブチームのパイレーツも、同選手が殺害されたことを発表し、「@Orlando_Piratesのファミリーは、ナンバーワンGKで主将のセンゾ・メイワの早すぎる死という訃報に接しました」とツイッター(Twitter)に投稿した。クラブの会長は、「これは、オーランド・パイレーツと国、センゾの家族、とりわけ子供にとって悲しい損失だ」と付け加えている。

 メイワ選手は25日にはクラブでの試合に出場し、2015アフリカネイションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)予選では南アフリカ代表として好調ぶりをみせていた。

 パイレーツで南アフリカ代表のムーニーブ・ジョゼフズ(Moeneeb Josephs)を追いやって先発となったメイワ選手は、さらに代表の主将を務めた第一GKのイトゥメレング・クーン(Itumeleng Khune)の負傷によりチャンスを手にした。エフライム・マシャバ(Ephraim Mashaba)代表監督はメイワ選手を第一GKに昇格させるだけにはとどまらず、ここ数年低迷しているバファナ・バファナ(Bafana Bafana、同代表チームの愛称)の新主将に任命した。

 この起用に応えたメイワ選手は同予選4試合で無失点を記録し、南アフリカが苦手とするナイジェリア代表との試合を引き分けに持ち込むなどしていた。(c)AFP/David LEGGE