大量のエボラワクチン、2015年半ばまでに利用可能に WHO
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【10月25日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は24日、2015年半ばまでに大量のエボラ出血熱ワクチンを用意できるとの見通しを示した。
エボラワクチンに関する非公開会議を終えたWHOのマリー・ポール・キーニー(Marie-Paule Kieny)事務局長補は、「早ければ今年12月にエボラ流行国で有効性試験を開始する」と語った。
専門家は新たな臨床試験のためジュネーブ(Geneva)に届けられ始めた実験的なワクチン「rVSV」と、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline、GSK)製の「ChAd3」に期待をかけている。他にも5種類のワクチンの開発が進められている。
キーニー氏は 「これらのワクチンを開発している製薬各社は、接種数百万回分が2015年に使用できるよう、生産力を増強すると確約している」と述べた。WHOは、試験で効果があると分かったワクチンを大量にアフリカに送り「実地試験」したい意向だ。
■マリの2歳女児は死亡
一方、西アフリカのマリでは、同国で初めてエボラ出血熱にかかっていると確認された2歳の女児が死亡した。
女児は隣国ギニアに祖母とともに旅行して最近帰国していた。一時は回復の兆しが見られたが、首相官邸筋によると、女児はマリ西部のカイ(Kayes)州で死亡した。(c)AFP/Jonathan FOWLER