【10月25日 AFP】エジプト・シナイ(Sinai)半島北部の主要都市アリシュ(el-Arish)近郊で24日、自動車を使った自爆攻撃があり、少なくとも兵士28人が死亡、31人が負傷した。治安部隊への攻撃としては、昨年7月に軍がムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を追放して以来、最悪の死者数となった。

 医療関係者や匿名を条件に取材に応じた治安当局者によると、攻撃を受けたのはアリシュ北西部にある検問所で、イスラム過激派とみられる1人が爆発物を積んだ車で突入し自爆したという。

 一方、治安当局によるとアリシュ南方の別の検問所でも同日、武装集団による銃撃で将校1人が死亡、兵士2人が負傷した。

 エジプト大統領府によれば、アブデルファタフ・サイード・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は3日間の服喪を宣言するとともに、国の最高治安機関である国家防衛評議会を召集した。

 今回の爆弾攻撃に先立ちエジプトでは21日、軍事法廷がイスラム過激派組織「エルサレムの支援者(アンサル・ベイト・アルマクディス、Ansar Beit al-Maqdis)」のメンバー7人に対し、軍を攻撃したとして死刑を宣告している。(c)AFP/Tony Gamal-Gabriel