【10月25日 AFP】14MLBは24日、ワールドシリーズ(7回戦制)第3戦が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)が3-2でサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)に連勝し、シリーズ対戦成績で2勝1敗とリードした。

 1985年以来のワールドシリーズ制覇を目指すロイヤルズは、ロレンゾ・ケイン(Lorenzo Cain)、アレックス・ゴードン(Alex Gordon)、エリック・ホズマー(Eric Hosmer)が打点を記録すると、先発のジェレミー・ガスリー(Jeremy Guthrie)は5回4安打2失点に抑え、その後は継投でしのいだ。

 ロイヤルズはリリーフ登板したケルヴィン・ヘレラ(Kelvin Herrera)、ブランドン・フィネガン(Brandon Finnegan)、ウェイド・デービス(Wade Davis)、グレグ・ホランド(Greg Holland)の4人が、ジャイアンツ打線を無安打に封じ込んだ。

 ホランドは9回から登板して相手打線を抑えると、ポストシーズン7セーブ目を記録している。

 通算214勝を誇るジャイアンツの先発ティム・ハドソン(Tim Hudson)だが、ロイヤルズの先頭打者アルシデス・エスコバー(Alcides Escobar)に球速146キロの初球を捉えられ、左翼二塁打を浴びると、エスコバーが三塁まで進塁したあと、ケインのショートゴロで先制を許した。

 39歳のホランドは2回にもピンチの場面を作った。無死からマイク・ムスターカス(Mike Moustakas)に単打を打たれ、続くオマー・インファンテ(Omar Infante)を四球で歩かしたが、サルバドール・ペレス(Salvador Perez)をトラビス・イシカワ(Travis Ishikawa)の好守で打ち取ると、ジャロッド・ダイソン(Jarrod Dyson)を併殺に打ち取った。

 そしてガスリーがジャイアンツ打線を無失点に抑えて迎えた6回、ロイヤルズは一死からエスコバーが単打で出塁すると、ゴードンの二塁打で追加点を挙げた。

 その後ケインを打ち取ったあと、ジャイアンツのブルース・ボウチー(Bruce Bochy)監督は、ホズマーの打席でハドソンを諦め、左腕のハビアー・ロペス(Javier Lopez )を登板させた。

 するとここまで無安打に終わっていたホズマーは、ロペスの11球目をセンターにはじき返すと、シリーズ14打席目にして出た初安打がチーム3得点目を呼び込む適時打となった。

 追加点を許したジャイアンツだったが、6回裏に反撃を開始した。それまでガスリーに10者連続で打ち取られていたジャイアンツは、ブランドン・クロフォード(Brandon Crawford)の単打で出塁すると、ロペスの代打で登場したマイケル・モース(Michael Morse)が左翼線に適時二塁打を放ち、ガスリーを降板させた。

 ジャイアンツはその後、マウンドを引き継いだへレラの四球でグレゴール・ブランコ(Gregor Blanco)が出塁し、ジョー・パニック(Joe Panik)が打ち取られている間に走者が進塁すると、バスター・ポージー(Buster Posey)の一塁ゴロで1点差に詰め寄った。

 しかし、ジャイアンツは続く強打者のパブロ・サンドバル(Pablo Sandoval)が内野ゴロに倒れ、同点に追いつくことができなかった。

 シリーズ第4戦は引き続きジャイアンツの本拠地サンフランシスコ(San Francisco)で行われ、ジャイアンツはライアン・ボーゲルソング(Ryan Vogelsong)、ロイヤルズはジェイソン・バルガス(Jason Vargas)が先発する。(c)AFP