【10月24日 AFP】FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・スアレス(Luis Suarez)は、25日に行われるレアル・マドリード(Real Madrid)との伝統の一戦「クラシコ(el clasico)」で、ついに公式戦デビューを飾る。

 スアレスは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のイタリア戦でジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみつき、4か月間のサッカー活動禁止処分を科され、リバプール(Liverpool FC)からFCバルセロナに移籍して以降、プレーするのは親善試合に限られていた。

 敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)の熱気の中でスアレスの力が試されることになるが、それさえかき消すとみられるのが、リオネル・メッシ(Lionel Messi)の存在だ。

 世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に4度選出されているメッシは、1940年から1955年までアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に在籍した故テルモ・サラ(Telmo Zarra)氏がリーグ戦で記録した通算251得点に、あと1点というところまで迫っている。

 中盤を担うアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)も、敵地で行われたレアルとのリーグ戦最近6試合で、4勝を挙げているFCバルセロナの記録を伸ばしたいと考えている。

 スペイン代表のイニエスタは、「メッシが2得点入れてくれればいいと思う。そうすれば、僕らにとって幸先が良いものになるからね」と話した。

「どういう事態に直面するのかは分からない。細かいことが試合を左右する。あらゆる瞬間に、試合が一方に傾く可能性がある。すべての力を出して、効果的ないい試合をして勝ちたいね。ベルナベウで勝つことは簡単じゃないんだ」

「幸運なことに、ルイスのデビュー戦とこの試合が重なった。とてもうれしそうだし、僕ら仲間にとっても大事なことだ。いつも通りにプレーしてくれればいいと思う」