ニューヨークの医師にエボラ陽性反応、ギニアで患者治療
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【10月24日 AFP】(一部更新)西アフリカ・ギニアでエボラ出血熱患者の治療に携わった後に帰国していた米ニューヨーク(New York)市在住の医師が23日、検査の結果、エボラウイルス陽性と診断された。同市でエボラ熱陽性の検査結果が出たのは初めて。米当局が発表した。
米メディアによると、この医師はクレイグ・スペンサー(Craig Spencer)氏(33)。米国内でエボラ出血熱の診断を受けた4人目の患者で、現在は同市内のベルビュー病院(Bellevue Hospital)で隔離下に置かれている。
同医師は、西アフリカで国際医療支援団体「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」のメンバーとして働いた後、米国最大の都市であるニューヨークに最近戻っていた。米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)は、同医師は39.4度の高熱と吐き気を訴え、ハーレム(Harlem)地区の自宅から同病院に救急車で搬送されたと伝えている。
同市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は、同市内の患者からエボラ出血熱の陽性反応が出たと発表。一方で、「ニューヨーク市民が警戒すべき理由はない。エボラは非常に感染しにくい病気。感染者の血液などの体液を通じてしか広がらない」と述べ、同市に住む800万人の住民に冷静な対応を呼び掛けた。
当局によると、陽性反応が出た医師は、10月12日にギニアでの職務を終え、14日に出国。欧州を経由し、17日にニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)に到着していた。(c)AFP