中国の死刑執行数、13年は2400人
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【10月21日 AFP】世界で最も死刑の執行数が多い中国で、2013年に処刑された死刑囚は2400人に上ることが明らかになった。
中国政府は死刑の執行数を国家機密とみなしているが、米国に拠点を置く人権保護団体「対話基金(Dui Hua Foundation)」が21日、「(中国の)毎年の死刑執行数に関する資料にアクセスできる立場の司法関係者から入手した情報」として発表したところによると、昨年の死刑執行数は2400人で前年比20%減だった。さらに12年前の2002年の1万2000人からは大きく減っているという。
しかし近年の減少傾向は、今年はイスラム教徒が住民の多数を占める新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)に対する強硬な弾圧などによって相殺されてしまうだろうと、対話基金では予測している。
中国は死刑に関する情報をまったく公開しておらず、長期にわたる執行数の減少についても公にしていない。しかし、人権団体らによれば依然、中国の死刑執行数は他の国をすべて合わせたよりも多い。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が今年初めに発表した報告によれば、2013年の死刑執行者数の中国以外の世界合計は778人だった。アムネスティでは中国の執行者数の推計は行っていない。
一方、対話基金が引用している中国紙・南方週末(Southern Weekly)によると、中国の死刑判決はすべて最高裁が審査するが、昨年は全体の39%が証拠の追加が必要だとして下級審に差し戻されたという。中国の司法制度は、同国を一党独裁支配する中国共産党の厳格な管理下にあり、刑事事件の有罪判決率は100%近い。(c)AFP