【10月21日 AFP】中東の産油国、アラブ首長国連邦(UAE)は20日、アラブ諸国初の無人探査機を2021年までに火星に送る計画を発表した。

 首長国連邦先端科学技術研究所(Emirates Institution for Advanced Science and TechnologyEIAST)が火星探査プロジェクトの全段階を実施・管理する。新設されたUAE宇宙庁(UAE Space Agency)が予算措置を講じ、EIASTの指揮監督も行うという。

 両者は20日、7年間の連携協定に署名し、火星プロジェクトの日程や法的・財政的枠組みを決定したという。

 UAE政府は今年7月、火星プロジェクトを推進するため宇宙庁を創設する計画を明らかにするとともに、それまでに行った宇宙関連技術への投資額が200億ディルハム(約5800億円)に達したと発表していた。

 1971年にドバイ(Dubai)など6首長国が統合して誕生し、翌年にラスアルハイマ(Ras al-Khaimah)首長国が参加して7首長国で構成されるようになったUAEは、火星探査プログラムを持つ世界で9番目の国になる。(c)AFP